柴田さんのSTS−135取材 スペースシャトル最後のフライト
2011年7月13日 ディスカバリー号との再会 今日はビジターコンプレックスに行く予定だった。しかし、朝起きてtwitterを見たらば、退役したシャトル・ディスカバリーがVABに移動するというツイート(メッセージ)が、ケネディ宇宙センター公式アカウントから出ていた。慌てて確認すると、公式サイトにも取材情報が出ている。おおっ、取材登録している柴田は入れるぞ。 しかし大塚さんはtweetup参加のため取材登録ができない。ということはホテルに置いていっていいのだな?(笑) 深夜まで及んだ仕事でまだ寝ている大塚さんを置き去りにし、車でケネディ宇宙センターにすっ飛んでいく。あと1時間程度だけど間に合うかなあ。いつもなら追い越しなどしないのだが、今回は制限速度以下なら間髪入れず抜いて前に出る。とはいえ、それでも制限速度を超える無茶な速度は出していないので、更に速い車には抜かれる程度なんだけど、ここまで急いだのは初めてである。 (※ホテルからケネディ宇宙センターまでの区間はだいたい55マイル規制。場所によって低くなるので注意が必要。警察署の前も通るし、パトカーなどもけっこう見かけるのだ) …という事で、なんとか間に合ったようだ。取材ツアーのバスが出発する直前という際どいタイミングである。 んで、詳細も聞けないままバスに乗って向かった先は、ニュースセンターからVABをはさんで反対側にある、オービタ整備施設(OPF…Orbiter Processing Facility)の近くである。ここに行くまでVABをぐるりと周回するため、クロウラーや打ち上げの台座などを見る事ができた。 そしてバスを降り、歩いて向かった整備施設前には、既に規制のための黄色いロープが張られていた。ここが撮影場所ということか。ただ、参加者が少ないと見込まれていたのか、記者の数に対して少し狭い感じだ。隅っことはいえ最前列を確保できたのは運が良いとしか言いようがない。 (※前日にイベントが発表された場合、殆どの場合は取材申請が間に合わないはず。これまでのこういったイベントでは、年間を通じて入れる契約記者だけの参加で、恐らく閑散としているのだろう。今回はSTS−135の取材期間中なので入れたのだ。なお、契約しているカメラマンは規制ロープの中で撮影できるようだ。これは公式写真になるから当然か) 整備施設2号棟のシャッターはもう開いていて、メインエンジン(SSME…Space Shuttle Main Engine)を取り払い、丸いカバーが装着されているディスカバリーのおしりが見えていた。この施設の入り口は、シャトルの垂直尾翼に合わせて大きく切り取られたようになっており、漢字の「凸」に似ているのが特徴だ。 シャッターが閉じられている1号棟には、つい最近着陸して引退したエンデバーが入って整備を受けているはずである。そういえばエンデバーにはなかなか出会えないなあ。 (※エンデバーは、最後の打ち上げであるSTS−134に柴田が行けなかっただけでなく、打ち上げ前の整備のためVABに入る日がSTS−133取材の帰国日と重なるなど、運もなかった) 今回の移動に関して調べる余裕が全く無かったので、いつ動くのか等の基本的な情報すら知らない。この炎天下でずっと待つのは辛いなあ。 つか、炎天下だというのに水分補給ができるものを持ってこなかったぞ。おまけに蚊がいっぱいいて、人間ならところかまわず刺してきやがる。慌てて来たので虫除けもかゆみ止めも車の中に忘れてきたわーっ。いろいろと足りないものがいっぱいだが、バスツアーという性格上、戻るわけにもいかないのが辛いところ。このあとだいぶ蚊を撃墜したが、それでも5カ所の被害が出た。これは長袖を着ていた柴田はまだマシな方で、半袖のアメリカ人記者などは腕にぽつぽつと赤い点を沢山作っていたりする。あれって、そーとー痒そうだけど、もしかして気にしていないのかね?。 (※長袖:虫さされと日焼けを警戒し、夏だというのに半袖よりも長袖の服を多めに持ってきているほど) さてディスカバリーだが、トーイングカーに押されてバックで整備施設を出てきた。もちろんゆっくりとしたスピードだが、宇宙に向かうためにVABに移送されていた頃よりは速いらしい。メインエンジンと、軌道制御システム(OMS…Orbital Maneuvering System)、そして姿勢制御システム(RCS…Reaction Control System)も取り払われているので、運用時とは外観も中身も大きく異なっているのだが、扱いに関してもラフにしてもいいようになったのかなあ。もし、もう飛ばないからという理由だったとしても、それが現実だからなあ、寂しいねえ。 (※打ち上げ前にシャトルをVABに移動する際は、特殊なトレーラーに積載して運ぶ。せっかく閉じた着陸脚を出す訳にはいかないので、これは当然だ) 向きが変えられる場所まで出てきたディスカバリーだが、何か問題が出たのかトーイングカーを一旦外し、あらためて付け直している。想像だけど、シャトルに連結したままだと向きを適切に変える事ができなかったのかもしれない。連結したままシャトルを動かさない、あるいはシャトルの着陸装置に力を加えず、トーイングカーだけ向きを変える…なんてアクロバットな事は難しいだろうし、それなら一旦外した方が簡単だよね。 この作業は時間がかかったので、じっくり写真を撮ることができた。周囲の記者達も十分に写真が撮れたためか、既に記念写真モードに突入している。シャトルを背景にして仲間と肩を組んだり、NASA職員のおねーさんをつかまえて撮影したりと、さすがフリーダムな国の記者達だなあ(笑)。 日光の下に晒されたディスカバリーは、メインエンジンと軌道制御と姿勢制御システムが無い他にも、いろいろと運用時とは異なる場所が見えてくる。特に貨物室の横に四角く開いた穴は何だろうか。そこだけサーマルブランケットが外されてぽかんと口が開いている。ズームで拡大してみると保護用のビニールの中にもうひとつの隔壁があり、貨物室の内部までは見えなかった。 また、同様の穴は機首から後ろまで何カ所かあり、こちらからは見えない反対側にもあるのではないかと想像できる。 他に目立つ相違点といえば、貨物室のドアの外側に黄色い器具が装着されている。これは打ち上げ前の整備でも装着されているので、重力下で開閉する時の保護など、そういった使い方なのだろう。 それから操縦席の窓には厳重に蓋がしてあるのだが、日光から内部を保護しているのか、あるいはガラス自体を保護しているのか、はたまたガラスが取り払われているためなのかは判らない。これ、大気圏突入時の熱に耐えうるガラスだけに、かなり高価なんだろうねえ。 (※スペースシャトルの窓に使われているガラスは、いわゆる石英ガラスの一種で、熱や衝撃にとてつもなく強い。成分や製法、そして性能は異なるのだが、溶鉱炉の覗き窓などにも同様の耐熱性の高いものが使われているので、そういった特殊な場所に使われているガラスについて、いろいろ調べてみると面白いかも。用途は不明だが、日本の企業からNASAに石英ガラスを納品しているケースが意外とよくある) あと、外されたメインエンジン部分には白くて丸い蓋がしてあり、割と見栄えがするのだが、機首の姿勢制御システム(RCS)が丸ごと抜かれた部分は、透明なビニールで保護されているだけなのでちょっと異様だ。運用中の機体を見ると、確かにそこの部分はネジだけで外れそうなラインがあるのだが、本当にごそっと外れるのね。 うまく機体のラインに合わせたビニールのおかげでシャトルの外観を保っているけど、もし何もなかったらもっと妙な感じになるだろうな。なんとなく東北新幹線と山形・秋田新幹線を連結している部分を想像してしまうが、もちろんシャトルのノーズには連結器などは入っていません(笑) 整備施設の前を出発したディスカバリーは、歩くような速度でVABに向かって前進してゆく。このままだと、シャトルのお尻しか見えなくなるので、先回りしようとVAB横の駐車場まで移動した。こちらは広いので、記者達が1箇所に集中することもなく、いろいろな場所でシャトルを撮影できる。 しかしまあ、シャトルの美しいこと。そりゃまあエンジンが無かったりビニールで覆われていたりと残念な姿でもあるけど、サーマルブランケットの白が青空の下で輝いて綺麗なんだよねえ。これが打ち上げ前の姿だったら…というのは、引退した現在ではもうできないのかあ。 そのまま前進して来たディスカバリーだが、VABに入るためには急角度で右折しなければならない。いきなり向きを変えることはできないので、いちど左側に機体を寄せてから右折することになる。…って、こっちに寄ってきたぞ! この通路には、機体の車輪が通過すべき場所に、ガイド用の青いラインが引かれている。そこからシャトルの幅を考えると、翼端がかなりこちらに寄るのではないだろうか。 許可された取材といえども、いつも一定の距離があっただけに、ここまで寄って来たら嬉しいなあと思っていたら、本当に触れるほど近い距離まで来たではないか。あまりに近いので写真を撮ってもタイルしか写らないほどだが、撮っている本人にとっては嬉しいひとときである。いやもう、シャトルの翼が作る日陰に入るという体験ができるとは思っていなかったわ。 そのとき気づいたのだが、時たまミシミシという音が聞こえてくる。機体には耐熱タイルが貼られているから、その接合部の音だろうか、それとも機体の構造材の音なのか? 着陸脚の音なのかとも考えたが、聞こえる方向が違うようだから、やっぱり機体のどこかだよなあ。そりゃまあ軽量化した機体だから、音もしないようながっしりした構造になっていないのは想像できる。 打ち上げ前や着陸直後の状態でもそういった音がするのかは不明だけど、初めて知った事である。これは動いている実物を間近で見ないと判らなかったな。 右折を終えるとシャトルはVABに向かって行き、急速に柴田から遠ざかる。このあとVABの手前で左折し、向きを調整しつつVABの中に入っていった。このあと1ヶ月ほどここに保管されるそうである。 (※同年8月11日にエンデバーと場所を交代した) ということで柴田にとって、これから博物館に入るまではディスカバリーの見納めである。ディスカバリーは国立航空宇宙博物館の別館(バージニア州のスティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター)に入る予定だから、再会はなかなか難しいだろう。ケネディ宇宙センターにはアトランティスが展示される予定なので、出会える可能性が高いのはこちらかな。待てよ、国立航空宇宙博物館別館の方が航空機の展示が多くて面白そうだなあ。いつかどちらも再会しに行きたいね。 (※エンデバーはカリフォルニア科学センターに展示される予定) VABから後ろだけ出ているディスカバリーにお別れの意味をこめて手を振ってバスに乗り込み、ニュースセンターに戻る。いやあ、いいものを見させてもらいましたわ。 さあて、大急ぎでホテルに戻って大塚さんをピックアップし、ビジターコンプレックスに行って…などと考えていたら、また記者が動き出した。えーと、今度はVABに入ったディスカバリーを見せるだって! 慌ててまたバスに乗り込み、今度はVABの入り口へ。さすがにここでは書類へのサインを求められたが、その程度でここに入れるならば、なんぼでもサインしますわ。 初めて入ったVAB内部は、少々暗いながらも予想外に涼しい。エアコンが入っているらしいが、これだけ開口部が大きい施設でも有効なエアコンってどれだけ大きな規模だろーか。さすがVAB関連のものだなーと、妙なところで感心する。 笹本祐一さんによると、以前のVABは空調なんて無くて、ひどい時には中に雲が発生して雨が降ったらしいが、確かにこの天井の高さではそんな事が起こるだろうな。 ちなみにあの巨大なサターンVロケット(高さ約110メートル)が台座ごと縦に入るということで、建物の高さは約160メートルもある。種子島宇宙センターにあるVABの約二倍の高さになるのかな。VABの中は全く何もないという訳でもなく、ロケットを組み立てるための足場や階層構造のものが設置されているため、がらんどうという感じはしない。 しかし今はディスカバリー以外にロケットのロの字も無いほど宇宙機がない。関連機器や支援車両の車庫がわりになっているか、あるいは「他に置き場所が無いので入れてます」的なものばかり。なにしろ自家用車まで入れてるからなあ。知らずに入ると、巨大な倉庫だと思いこむだろうな。 もしかすると、見えない位置に何かロケット関連のパーツがあるのかもしれないけど、ざっと見渡した範囲には無い様子。シャトルだけでなく、過去にはサターンロケットなども入っていたんだが、打ち上げや開発が無いとこうなってしまうのか。 確認できた数少ない宇宙関連機器では、スペースシャトルの外部燃料タンクの一部分がある。大きい円形のコネクタが装備されている部分で、これは余剰となった液体水素の排気を行うGUCP(Ground Umbilical Carrier Plate)だろう。昨年のSTS−133の打ち上げ前に漏れ出し、延期の原因となった部分だ。 ここにあるものはそのトラブルの原因究明にでも使われたのだろうか。とはいえ大部分の機器は取り付けられておらず、説明も無かったので何故ここにあるのかは判らない。しかも早く奥に行けとせっつかれていたので、ちょっとだけ写真を撮ってから移動する。 (※GUCPからの水素漏れ:2010年11月5日予定されていた、STS−133ディスカバリーの打ち上げ延期原因のひとつ。他にもタンクの断熱材や構造材に亀裂が見つかるなど次々と不具合が出たため、翌年2月24日まで延期された) VAB内部にはシャトルの各フライトで作られた旗が多数掲げられている。これはウォークアウトの時、寄せ書きがいっぱい書かれて掲げられているものと同じだ。全部ではないのだろうけど、とにかく数が多い。 それとSTS−107の巨大なミッションマークが掲げられていた。あのコロンビアが空中分解事故を起こした時のものだ。他のミッションマークはあっても小さいので、何か意味がこめられているのだと思う。それがどういったものなのかは判らないが、見る度に気が引き締まるだろうな。 さて、ついさっき熱烈に手を振ってお別れしたのに、ごく短時間であっさり再会できたディスカバリーは、VABの奥の区画にひっそりと置かれていた。見学ツアーなどでよく通る道(サターン・コーズウェイ)から見て左奥の区画で、VABに4つある大扉のうち唯一、射点に向かうクロウラーロードが無いところでもある。まあ置いておくだけで、打ち上げ予定はもう無いからねえ。 んで、ディスカバリーの撮影だが、VAB内は照明が殆ど無くて暗く、逆に入り口の大扉が開放されているので日光が眩しく大変である。要するに極端な逆光で、そのまま撮ればシャトルが真っ黒になってしまう。フラッシュで対抗できるような規模ではないしなあ…。 どうしたものかと思っていると、えっ、エレベーターに乗れって!? いちばん下のフロアから水平方向にしかシャトルを見られないと思っていたので、上階への移動許可は予想外のことである。もちろん喜んで大型のエレベータに乗り込む。バスに乗ってきた記者の殆どが乗っても平気なほどの大きさを誇るエレベータで、さすがに巨大なVABのものだと妙なところで感心する。 このエレベータの行き先ボタンには、1から37までの数字とAからKまでのアルファベットがあった。壁に貼られた外部燃料タンクの模式図には、そのボタンと階層の位置関係が書かれている。普通のエレベータと違ってアルファベットが混じっているが、個々のボタンは単独で使い、組み合わせて16進数にするような使い方ではないようだ。もし組み合わせだったら、テンキーと英字キーだけで事足りるわな。 (※テンキーと英字キー:アメリカでは、この組み合わせの自販機がよくある) んで、タンクの先端に書かれたA階がいちばん上のようだが、37を押したらどこに出るかなどの詳細は判らない。シャトルの外部燃料タンクの高さは昔のサターンVには及ばないから、A以上の階層もあるはずだよねえ。まあタンクがVAB全体の高さを表している可能性もあるんだけど、使わない階層は表示していないという可能性もある。ぱっと見て判らないのは不親切だけど、かえってセキュリティ対策になるのかもしれんな。 もしかすると初めてここに配属された作業員は、こいつのボタンと各階の位置関係から覚えさせられるんじゃないか…? (※写真を投稿したtwitterで指摘が出ていたが、このエレベータのボタンは点字対応がされている。視力が良くない職員への配慮なのか、それともエレベータ設置時の義務内容なのか、はたまた災害時に視界が確保できない場合に備えているのかは不明) ほどなく上階に着いたが、背の高い記者達に囲まれて階層表示が見られなかったので、ここがどこの階なのかは不明。一旦出てしまうと、ドアに[NO SMOKING]としか書いていなくて、あとは上下のボタンと着いたことを示すランプのみという潔さなのだ。えーと、着陸脚を出したシャトルの垂直尾翼と似たような高さか? とにかくここは高さがある。逆光になっているのは下と変わらないが、シャトルが斜め下にあるので撮影条件はかなり良くなった。これで扉を閉じてくれれば…というのは贅沢なんだろうな。 最初は各記者が争って撮影場所を確保していたが、意外に長い撮影時間が設定されていたのと、だいたい3箇所から撮ればOKという撮影条件から、だんだんと譲り合いモードになり、そのあとはまた各自の記念撮影会に移行する(笑)。 そりゃまあ、今までは何ヶ月も前に申請し、送迎の手配をしてやっとVAB内の取材が許されていた事もあったのに、今回はあっさり入れたのだから嬉しいだろうなあ。柴田だって、以前にここの取材条件を聞かされた時に半ばあきらめていたし。 このあと柴田は、天井や背後の構造物を少し撮っていた。ここにまた入る機会はそう無いだろうからね。 それも20分程度で終了宣言が出て、例のエレベータに乗って地上階に戻る。ここでまたディスカバリーを撮った後、VAB内部のいろいろな物…大型クレーンやシャトル関係者によるものと思われる無数のサインなどを撮影して外に出る。もう少し撮っていたかったが、NASA職員にファイナル・カウントダウンされてしまっては仕方ない。 (※それも、いきなりファイブ、フォー、スリー…と終了間際で始まるやつ・笑) 取材を終え、バスでニュースセンターに戻って記事を書いて送信すると、もう昼をだいぶ回っている。もうビジターコンプレックスに行くのは時間的に厳しいだろうな。という事で、行くときとはうって変わってゆっくりとホテルに戻る。 戻ってから、先日買った真っ青なスポーツドリンクをがぶ飲み。蒸し暑い中、外で撮影していたので喉がカラカラであり、なんだかとても美味しく感じられる。うーむ、大丈夫なんだろーか、俺の体?。 夕飯は先日買った「上品」などと書かれたレトルト食品で済ませる。SESAME GINGER CHICKENとあるが、鶏肉に甘いソースがかけられた丼飯といった感じ。ぶっ飛んだ味ではなく、ごく普通の飯といった感じなのでほっとした。ただし、スプーンも箸も無いとか、いくら頑張ってもとれないビニールとか、上品とは言い難い点もあり、いろいろと改善を要求したい(笑)。 ちなみに柴田はサラダに付属していたフォークを利用し、大塚さんはコップを改造してスプーンに仕立てていた。使い捨てのフォークなども売ってはいるが、何十本単位という徳用というかアメリカンな量であり、せいぜい数本しか必要としないこちらにとっては勿体なくて買えない。割り箸なんて更に難易度が高いだろうなあ。 ところで今日は夕立が無かった。毎日の恒例行事だと思っていたのだが、そういう訳ではなかったか。ディスカバリーを移動する日だったので、雷雨に遭わなかったのは良いことである。…その意味で今日だったのかなあ。 (※移動の発表は昨日のうちに行われていたので、たまたま偶然というやつだろう) クロウラー。そういえば、笹本祐一著・エリアルで車から乗り移るシーンがあったけど…可能かねえ。 ディスカバリーのVABへの移動。エンジンや姿勢制御・軌道制御システムはもう取り外されている。 打ち上げ前もここで整備するのだが、特にクリーンルームに閉じこめる訳ではない構造だ。 トーイングカーに押されて出庫。打ち上げ前は着陸脚を出せないのでトレーラーに載せられる。 飛行中のアトランティスが帰ってきた時、ここに入るための措置である。 機首の姿勢制御システム(RCS)が丸ごと抜かれた部分はビニールでカバーされている。 広角レンズで。トーイングカーをいったん外して向きを変えてから、再度接続。 暑いので翼の下で涼みつつ移動。車輪の格納ドアがとても安普請に見える。 移動したのでVAB側から撮影。 液酸/液水のコネクタ部分 着陸後にいろいろと接続される部分 ディスカバリーのVABへの移動 横っ腹の穴。中は隔壁があり中身は見えない。 エレボンの辺り 右折するため、いったん左に寄せるため、こちらに近寄ってきた 届きそうで届かない距離 みしみしと音が聞こえた。飛行中はどんな音がするのだろう。 右折完了。VABの方向へ。 VABの中へ。ここの部屋にはクロウラーロードが繋がっていない。 VAB内部の取材が行われた。 中層から上を見てもこんなに高さがある STS−107だけでっかいものが掲げられている。 水素ガス排出装置GUCP(Ground Umbilical Carrier Plate)。STS−133で漏らしたところ。 エレベータの中 扉。シンプルすぎて何階か判らない。 ボタン1から37と、AからKまでのボタンがある。16進数のようなものではなく、個別に機能するようだ。 タンクで示されているボタンとの位置関係。サターン時代はどうしていたのだろう。 VAB内のディスカバリー。特に大きい作業は無く、保管のみのようだ。 姿勢制御システム(RCS)が無いのがよく判る。 地上階から。ちゃんとアースをとっているようだ。 シャトルが入った後に蓋の撤去? クレーン。単位は不明。キロなのかポンドなのか。 何も入っていないVABの部屋 ここは物置と化している ここもいろいろ置かれている 車まで置かれている。こんな車庫が欲しい アメリカの宝物…あまりに細かくて何だか不明。銘板には1981−2011とあるので設置は最近だろう。 内側から見たVABの低屋根側 入り口の注意書きなど。あの大きさに対して、えらくささやかである。 ニュースセンターの給水器。暑くてがぶ飲み。いろんな味がしておいしい? 翌日に進む 打ち上げ 2011年7月5日 まず都内へ出発 2011年7月6日 三度目のフロリダ 2011年7月7日 RSS開放予定日 2011年7月8日 STS−135・アトランティス打ち上げ日 2011年7月9日 オーランド 2011年7月10日 オーランドからタイタスビルへ 2011年7月11日 休みの日 2011年7月12日 警察博物館 2011年7月13日 ディスカバリー号との再会 2011年7月14日 ビジターコンプレックス 2011年7月15日〜16日 オーランドから日本へ 着陸 2011年7月18日 また東京へ 2011年7月20日 アトランティス帰還予定前日 2011年7月21日 スペースシャトル最後の着陸 2011年7月22日 休養日のはずが観光日になる 2011年7月23日 ケネディ宇宙センター見学ツアー 2011年7月24日〜25日 帰国 メニューへ戻る
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