柴田さんのSTS−135取材 スペースシャトル最後のフライト

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2011年7月10日 オーランドからタイタスビルへ

 今日もホテルで朝食をとったが、今度はワッフル焼きにも挑戦してみた。以前に聞いていたワッフルは、どろどろの材料を型に入れて焼くらしいが、ここではワッフルの原型が既に出来上がっていて、それをトースターのような機械に放り込んで再度焼き上げ、シロップをかけて食うものだった。先に焼いて皿に盛っておけば簡単だと思うのだが、これはこれでひとつの様式(儀式?)になっているのかもしれない。
 ただ、柴田の分が焼き上がるまでに、シロップのボトルが空っぽになってしまっていたのには閉口した。隣のおじさんが、ひと瓶まるごとかける勢いだったからなー。あれはきっと、絞ればシロップがぼたぼた出てくるだろう。
 こちらはシロップを数滴しかかけられなかったけど、とりあえず味は良かった。また食べてみたいが、次の機会はいつになるやら…。

 この食堂の出入り口には自販機が設置されているのだが、その中のアイスクリーム自販機が凄い。何が凄いって、売られているアイスクリームが実にカラフルなのだ。ピンクに青、あるいは赤に黄色の迷彩模様とか、赤白青3色のトリコロールで国旗のよーなものとか、何で染め上げたのか心配になるほどだ。
 地味な色のものもあるが、しかしそれはチョコレートの色で、どう見ても徹底的に甘く作られていそうだ。しかもサンプルの絵では判らんのだが、もしかしてすごくでっかいのか?
 日本のものとどう違うのか、ぜひ試したかったが、朝食の後で食欲が無かったのが幸いした。空腹の時に迂闊にこれを見たならば、興味本位に食べて甘さに悶絶していたかもしれない(笑)。

 食後はぎりぎりまでホテルで粘ってから車で出発。今日はタイタスビルのホテルに泊まるので、またあちらに戻らなくてはならないのだ。
 んで、見慣れた528号線を通ってココア方面に向かう。行き先はケープカナベラルだ。入国した日に見たドラゴンカプセルが、今日まで公開されているのだ。
 いや実は「10日から公開」と聞いていたのだが、どうやら翻訳時にひっくり返ったらしく、実際は「10日まで公開」だったという罠である。
 うーむ、気がついて良かったが、勘違いしたまま明日にでも行こうと思っていたら大変なことになっていたな。まあカプセルが無くても、隣のミサイル博物館(Air Force Space and Missile Museum)は平常営業しているだろうから、何も無いという事態にはならんだろーけど。

 ミサイル博物館は軍のゲートの直前にあり、判っていてもちょっと緊張する。ゲートが見えて、右手にナバホミサイルが見えたらすかさず入る必要があるのだ。間違って通り過ぎたら…考えたくないなあ。さすがにUターンする場所があるだろうけど、検問の前でUターンなんて怪しすぎる。
 とりあえず不測の事態にはならず、無事に施設内に入ってドラゴンカプセルと再会できた。最初に見た時と特に変化は無いのだが、最後のシャトルが飛び立った今、その後継を目指すもののひとつだと思うと感慨深い。

 とはいえ二度目の見物であり、更にとても暑いのでミサイル博物館に避難してショップで買い物をする。ポロシャツなど大物は前回買ったので、今回はどの部隊なのか知らないが軍のバッジを買った。レアというか何というか、まあたまにはいいだろう。
 他に日本では見かけないミサイルやロケットの模型もあって購入を検討したのだが、造りがちょいと雑なので見送りにした。こちらでは十分なレベルかもしれないが、どうも日本のフィギュアや宇宙機の模型と比較すると数段落ちる感じ。それなのに100ドル以上もするからなあ。いやまあ、食玩のオマケでさえ日本のレベルは異常に高いのかもしれんが。
 あと、ケープカナベラル灯台だと思うのだが、これの模型や置物が結構多い。いろいろと歴史のある灯台だが、その歴史を知らない人にお土産として持っていくのはどうかなあ。という事で、個人的には興味があるけど買うまでには至らず。
 (※角川文庫「宇宙はジョークでいっぱい」に記載のある「沿岸警備隊ミサイル」と呼ばれているのは恐らくこいつだろう。ロケットそっくりに見えて勘違いされたことがあるらしい)
 という訳で、ここらで撤退。

 今日から帰国日までは、タイタスビルのホテルに滞在することになる。柴田が以前、他のホテルと間違えて予約し、その割には気に入っている場所でもある。なにしろケネディ宇宙センターの入り口まで一直線だ。さーて、ホテルに入ったらゆっくり夕飯の買い出しでもするか。
 ところがタイタスビルに入ったとたん、物凄い雷雨になった。これがまた運転が怖くなる程の凄まじい降り方で、こんなのがシャトル打ち上げの時でなくて良かったわい。とりあえずホテルにチェックインをして、荷物を部屋に入れた後に夕飯を食いに出る。
 豪雨の中で店を探すのも嫌だし、他にアテも無いので、以前入ったことのある近所のレストランに入ってステーキを注文する。慣れない注文でミディアムと頼んだが、これが日本人の感覚では殆どレアの状態で出てきた。生肉が怖いご時世だが、火は通っていたので大丈夫…なんだろうなあ。
 しかし、これがとても美味しかった。アメリカに来て、いちばん美味かったと言ってもいい。チェーン店のひとつであり、高級な店では全く無いのだが、やはり肉に関しては日本より上だなあ。
 こういった料理に慣れていないし、なにより舌が肥えていないので世の中の評判は判らんけど、とにかく美味かった。満足して支払いを済ませ、ウォルマートで買い出しをした後にホテルに戻った。

 今回のホテルには少し長めの滞在するので、牛乳を1/2ガロンのボトルで買ってきた。部屋に冷蔵庫があるからこそ出来ることで、無ければ傷む前にこの量を飲みきるのは無理だな。大塚さんに至っては1ガロン入りのグリーンティーを買っている。ただこれ、直訳すれば緑茶なのに、甘くて変な味がする。コップ一杯で大笑いする程度ならいいが、1ガロン(約3.8リッター)入りだぜ?。滞在期間中に飲みきれるか不安だが、余れば捨てるしかないねえ…。
 ちなみに牛乳だが、妙に味が薄いと思ったら「Reduced Fat 2%」などと書かれていた。アメリカでよくある「脂肪分を減らしたから太りませんよ!」系のものだが、量から言ってダイエットになるとは思えない。まあ緑茶であってもデフォルトで砂糖が入っていて、それを少し減らしただけでダイエットと銘打つ国だからなあ。日本では緑茶にはそもそも砂糖を入れないぞ。いや、抹茶アイスとか抹茶ラテなんて甘いものもあるけど、急須からいれる普通のお茶に砂糖は入れないと思う…。
 (※調べてみると、意外にもお茶に砂糖などの何かを入れて飲む国の方が多いようだ。そのまま飲む日本は例外なんだろうか。まあ紅茶なら判るが、緑茶は抵抗がある)

 雨は夕方には上がっていた。しかし、こんな夕立が毎日あるとすれば、外を出歩く際には注意が必要だな。




この日まで公開されていたドラゴンカプセル。




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打ち上げ
2011年7月5日 まず都内へ出発
2011年7月6日 三度目のフロリダ
2011年7月7日 RSS開放予定日
2011年7月8日 STS−135・アトランティス打ち上げ日
2011年7月9日 オーランド
2011年7月10日 オーランドからタイタスビルへ
2011年7月11日 休みの日
2011年7月12日 警察博物館
2011年7月13日 ディスカバリー号との再会
2011年7月14日 ビジターコンプレックス
2011年7月15日〜16日 オーランドから日本へ

着陸
2011年7月18日 また東京へ
2011年7月20日 アトランティス帰還予定前日
2011年7月21日 スペースシャトル最後の着陸
2011年7月22日 休養日のはずが観光日になる
2011年7月23日 ケネディ宇宙センター見学ツアー
2011年7月24日〜25日 帰国

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